感動したクリスマス

あるクリスマスイヴの夜、5歳の息子はサンタク
ロースを待っていましたが睡魔に負けて寝てしま
いました。私は枕元にプレゼントを置き、明日の
朝の息子の喜ぶ顔を思い浮かべていました。

次の朝、息子は「わぁ、サンタがきたぁ!」と大
喜びでプレゼントを開けました。プレゼントはコ
ンピュータゲーム。
しかし、電池をセットし電源を入れた時、事件が
起こりました。電源をいくら入れて動きません。
壊れていたんです。

慌てて私は買ったおもちゃ屋さんに連絡を入れま
した。店主らしき人が「故障ですか?申し訳あり
ませんが修理についてはメーカーのお客様相談室
に電話をしてください。電話番号を言いますんで。
」と冷たい対応。その後、メーカーに電話しまし
たが繋がりません。結局、夕方まで電話を掛け続
けましたが繋がりませんでした。

息子はコンピュータゲームを抱えながら泣きじゃ
くってました。
私はなんとかしてあげたい気持ちで再度、おもち
ゃ屋さんに電話をしました。やはり同じ対応。

私はイライラが募ってたせいもあり、思ってるこ
とをぶつけてました。
「私が、そちらのお店で買ったものは何だか解り
ますか?私が買ったのは子供へのプレゼントです。
サンタクロースって、子供たちの心の中にいます
よね。子供は、サンタに会うのを楽しみに待って
いるんです。でもサンタは現れず、睡魔に負けて
寝てしまう。で、次の朝、枕元にプレゼントが置
かれている。そのおもちゃを見て、「あぁ、サン
タが来たんだぁ」って大喜びして嬉しそうにプレ
ゼントを開けるんです。そういった子供たちの夢
と感動に私はお金を払ったんです。
だから、子供にとってクリスマスがどれ程大切か
という事は理解していただきたい。」と。

そして、数秒の沈黙のあと、店主は言いました。
「お客様、時間をいただけますか?、お客様がお
買いになったコンピュータゲームは人気で在庫は
ないんです。もしかしたら支店を探してみれば、
1つくらいあるかも知れません。もしあれば、今
日中に届けさせていただきたいと思います。お時
間をいただけますか?」

私は「えっ、本当ですか?それは子供が喜びます。
是非、お願いします。」そう言って電話を切りま
した。

私は在庫があることを祈りながらピンポンが鳴る
のを胸が張り裂けんばかりで待ちました。
しかし、夜の7時、8時、9時になっても来る気
配はありません。子供もとうとう布団の中。

「やっぱ、だめだったんかなぁ・・・」と諦めか
けた時、「ピンポン!」とチャイムが鳴りました。
10時過ぎのことでした。

私は心の中で「来たぁ~ぁ!」って叫びました。
ドアを開けると、コンピューターゲームを抱えて
サンタクロースが立っていました。
私は驚き、つい「「えっ、サンタ?!」と口にし
ました。サンタは言いました。「サンタクロース
です。お子さんをお呼んで下さい。」
私は興奮して、息子を呼びました。

息子は何事かと、バタバタ階段を下りてきました。
そして、その人の姿を見た瞬間「サンターだぁ!
サンタ、サンタ!!」と喜びながらピョンピョン
跳ねていました。

「ごめんね。サンタのおじさん忙しくてね。壊れ
たおもちゃを持ってきてしまったんだ。はい、こ
れはちゃんと動くからね。お利口にしていたら、
来年も来るね。」そう言って、頭を撫でました。
私は息子を部屋に戻し、お礼を言いました。

「ありがとうございました。本当に子供の夢を叶
えてくれて。サンタにまでなって頂いて、本当に
ありがとうございました。」

サンタは言いました。
「私たちが売っている物はおもちゃではないんで
す。夢と感動なんです。忙しさにかまけて、大切
な物を忘れていました。それを教えて頂き、あり
がとうございます」 と。

その夜はとても不思議な気分で眠れませんでした。
「なぜ、あの人はサンタの格好できたんだろう?」
そう考え、考え抜いて思い浮かんだ言葉は「感動」
でした。

投稿者 埼玉県 男性

 

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