今、メディアを騒がしている沖縄の聖地、首里城
の火災、日本中にショックを与えたのではないで
しょうか?とくに、沖縄の人たちは大ショックで
しょう。私も数年前に首里城の正殿で写真を撮っ
たときのあの鮮やかな朱色と風景が蘇ります。
さて、首里城とはどんな城でしょう。
簡単に過去に触れたいと思います。
首里城は、1429年から1879年の約450
年間にわたって統治が続いた琉球王国のシンボル
でした。国王と家族が居住する「王宮」であると
同時に、王国統治の行政機関「首里王府」の本部
でした。今回焼失した正殿や南殿、北殿にも中国
と日本の建築文化の影響を受けています。
そして、1879年、日本への首里城明け渡しと
ともに琉球王国は崩壊し、沖縄県が誕生しました。
実は首里城の焼失は史上5度目となるようです。
1度目は1453年、王位争いで全焼。2度目は
1660年、3度目は1709年。1925年に
は首里城の正殿が国宝に指定され、昭和の大改修
が行われましたが、1945年の沖縄戦で焼失。
1992年に本土復帰20周年を記念して国営公
園として復元されました。2000年12月には、
首里城跡が世界遺産に登録されました。また、「
九州・沖縄サミット」では各国首脳の夕食会が開
かれました。2020年の東京オリンピックの聖
火リレーでは、首里城公園が出発地点となるそう
です。