昨年、JR東日本との相互直通運転を開始し、間
もなく1年ですが利用者は想定の5~6割程度と
苦戦しているようだ。その一方で、2022年度
下期に相鉄・東急直通線に期待が高まります。
そんな中、相鉄線から羽田空港方面の線路がつな
がるルートが話題になっていました。相鉄・JR
相互直通運転は、貨物線を利用し新鶴見信号場か
ら鶴見駅(旅客用のホームはない)を通過し、横浜
羽沢駅に至る区間がルートになっています。旅客
駅として新設された羽沢横浜国大駅は、貨物駅で
ある横浜羽沢駅のそばです。つまり、東京貨物タ
ーミナル駅発着の貨物列車と、相鉄・JR直通線
の旅客列車は鶴見駅から横浜羽沢駅・羽沢横浜国
大駅付近にかけて同じ線路を共用していることに
なります。物理的に東京貨物ターミナル駅から相
鉄線内への直通も可能になるのだ。現在、JR東
日本の構想では、羽田空港アクセス線(仮称)は
東京都心方面や千葉方面への直通列車の運転が考
えられているが、神奈川県側への列車は含まれて
いない。もし相鉄線と直通できれば、大和・海老
名といった神奈川県央部の都市から羽田空港への
アクセスが劇的に改善されるであろう。需要見込
み次第だが、相鉄・JR東日本の双方にとって「
悪い話ではない」と思う。