夜更けの真っ暗な国道を私は帰路に着くため運転
してました。赤信号で止まった私はふと横断歩道
を渡るおばあさんを見つけました。この道路は片
側3車線、両側6車線。おばあさんの歩く速度は
とても遅く…。「渡りきれるかなぁ?」と心配に
なりました。そう思っていると案の定、5車線目
にさしかかったその時、信号は点滅し始めました。
「間に合わないなあ・・・。」と思っていたその
時、中学生ぐらいの女の子が駆け寄り素早く荷物
を持ち,一緒に歩き始めました。女の子は停車し
ている運転手さんにお辞儀をしながら「すみませ
ん。」と言ってるように見えました。何もできな
かった私とは対照的に,とっさに機転を利かせた
その女の子の行動に私は心を打たれました。その
後,横断歩道は赤になりましたが,待っていた自
動車やバイクはすぐには動き出さず,おばあさん
と女の子が横断歩道を渡り終えるのを見届けてか
ら動き始めました。自動車をスタートさせた私は,
女の子のやさしい気持ち,その姿を見ていた信号
待ちの運転手さん達と共有したような、とても温
かい気持ちになりました。
投稿者 愛知県 男性