優しいとき

娘とケンカをしてしまいました。きっかけは私が

「少しは家のことを手伝って。」と言ったこと。

娘は高校生で、家のことは何もせず、ほぼ毎日バ

イトをしており、忙しさから体調を崩すことが何

度もありました。私は実際手伝ってもらいたい気

持ちも多少ありましたが、それより体調のことを

考えバイト量を減らして欲しいという気持ちが大

きかったのです。しかし、娘には私の気持ちが分

かるはずもなく、「こっちは学校とバイトで大変

なんだよ。専業主婦は楽でいいな。」と言ったの

です。その言葉を聞いた瞬間、私は涙がこぼれま

した。主婦を知らないのにそんな事言って欲しく

なかったから。主婦は夫や子供のバラバラな生活

時間に合わせて家事をこなし、苦労が多々ありま

す。娘の言葉は専業主婦の私が否定されているよ

うで悔しかったのです。私は「なんでそんな言い

方するの?その言葉はちょっと酷いよ。」と。

涙を流した私を見て娘はびっくりしてしまったの

か、一瞬固まっていました。

23時近く。バイトから帰ってきた娘の部屋に夕

飯を持っていきました。とっくに夕飯の時間が終

わった時間です。娘は自分のための夕飯を見て、

自分の言葉の酷さが分かったのか、すすり泣く声

が聞こえました。そして「いつも遅い私のために

夕食を作ってくれて、ありがとう・・・」と。

この瞬間、忘れられない「優しいとき」が流れま

した。

コメントを残す