私の目の前では生徒達がお弁当を食べています。
その光景に昔の想い出がよみがえります。当時
私は小学5年生。私は母子家庭で育ちました。
贅沢できる生活は無縁で、服もあまり買っても
らえず、ヨレヨレの服を着ていたこともありま
した。子供ながら母の大変さが理解できること
もあり欲しいものも買ってとも言い出せません。
給食費や学級費が遅れることも何度も。母はほ
んと大変だったと思います。先生は家庭の事情
を察してか注意をされませんでした。そんな状
況に私は惨めさを感じてました。とくに勉強も
スポーツも得意ではなく、クラスの中で孤独感
を感じていました。そんなある日、目の前の光
景のように遠足のランチタイム。みんなが楽し
そうにお弁当を広げ、自慢し合っている中、私
は自分のお弁当箱を開けることができませんで
した。自分の地味なお弁当を見られることが嫌
だったら。そんな様子を察してか先生が優しい
笑顔で私に声をかけ、「一緒にお弁当食べてい
いかな?」と尋ねました。彼女はリュックから
ボリュームのあるお弁当を取り出し、私だけで
なく周りの生徒たちにも分けました。そんな出
来事があって、私は少しずつクラスに馴染むよ
うになりました。私が周りと打ち解けられたの
はその先生の配慮からだったと思います。私は
今教師となりその先生のように深い責任とやさ
しさを学んでいます。
投稿者 千葉県 女性


