夜の10頃、私は残業を終え帰路に着くため歩道
橋を渡ろうとしていた。この時間は長い歩道橋の
向こう側は暗くて見通すことが難しい。その歩道
橋の中間に明かりがひとつあるが、何だか心細い。
誰か一緒に渡る人がいればと辺りを見廻すが誰も
いない。私は仕方なく渡りはじめた。10数m歩
いたところで向こうから渡ってくる男性がいた。
「普通の男性じゃないか。別になんてことないじ
ゃない」と思いつつも、心臓の鼓動が早まってる
のを感じ少し足がすくんだ。男性はどんどん歩い
てきて真横までくると突然、「おやすみなさい」
とあいさつされた。私も思わず「おやすみなさい」
と答えた。人は知り合いでなくても声を掛け合う
ことで警戒心がとけたり、心を通わせたりできる。
「おはようございます」、「おやすみなさい」は
簡単な誰でもかわすあいさつですが、とても深い
意味を持つかを痛感した。あいさつは人の心をあ
温かくし、ホッとさせる不思議な言葉です。
神奈川県 女性


