いつまでもお姉さん

私は生まれつき耳が不自由です。その為、中学校

では差別やいじめ、同情を受けて辛い日々でした。

精神的に疲れて死に興味を持つ時期もありました。

それでも中学、高校を卒業し社会人となり入社し

ました。しかしその会社は障害者を雇うのが初め

てのようで、配慮や理解もなく、何もかもゼロか

らのスタートでした。不安と孤独に押しつぶされ

そうな毎日でしたが「明日はいい事があるさ」と

自分に言い聞かせながら頑張っていました。そん

なある日、部署の違うAさん(女性)から声を掛

けられました。「私、手話勉強しているの。良か

ったら教えてくれない?」と。それから毎日休憩

時間を利用して手話を教える様になりました。そ

の後、同じ部署のBさんも手話を覚えたい、と言

って来ました。まじめで熱心な二人は、あっと言

う間に上達し、日常会話が出来るくらいに上手く

なりました。私は毎日二人に逢えるのが、会社で

の楽しみになっていきました。数年が過ぎたとき、

私は退職することになりました。二人は、「私達

の力不足で辞めちゃうのね?ごめんなさい。」と

涙を浮かべていました。どこまでも優しい二人は、

昔も今もこれからも、私にとって二人は良き理解

者であり、大好きなお姉さんです。今は二人とも

地方に嫁いでなかなか逢えない状況ですが、いつ

までも私のお姉さんです。

投稿者 千葉県 女性

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